油を上手く使い分けよう
体に絶対必要にもかかわらず、悪者扱いされがちな「油」。確かに動脈硬化や肌の老化、認知症などの原因にもなる事もある「油」
しかしそれは違うんです!
悪いのは「油」やない。
あなたです。!!
使い方を間違えて悪者扱いされている「油」君を
正しい知識と使い方で救ってあげましょう!!
油の使いまわしは何回まで?
天ぷらやフライなどを揚げるときに使う「サラダ油」ですが、あなたは使いまわして使ってますか?
油は何もしていなくても空気に触れると
酸化が起こり劣化していきます。
天ぷら等の揚げものを調理していくと
食材の水分によりさらに酸化が進みます。
また調理中は非常に高温な為、
さらに酸化が進みやすい状態になります。
簡単に言うと
「揚げものをするとすぐに状態が悪くなる」
のです。
飲食店では電流を流して
無理やりイオンの流れを作って
酸化を防いだりしてるんですよ。

いやーこの装置使っているときの
使いまわしている油のにおいはたまらないものがあります。

もちろんあかん意味で。
めちゃくちゃ臭くて、天ぷらを揚げてるとは思えない
煙がモクモク上がります。
プロがこんなものを使ってでも何とかしようとしている
「酸化」を素人がどうにかできるはずがありません。
もったいない気持ちは分かりますが
揚げもの油は必ず「1回」で捨てましょう。
どうしても使いまわしちゃダメ?
天ぷら油に良くつかわれているサラダ油ですがなぜこんな名前なのか知ってますか?
「ごま油」とか「なたね油」とか材料の名前が
付いている事の多い油ですが「サラダ油」は
原材料は大豆やトウモロコシです。
じゃあなんでこんな名前なのか。
それは。
「サラダにかける事を目的に作られた油」
だからなんです。

いろんな調味料やドレッシングがある今
あんな直球の油は自分はかけたくありませんが。
油自体の味が薄く素材の味を引き出しやすい為、
天ぷらには向いている油ですが本来そんな目的で
作られた油なので酸化されやすい性質の為、
使いまわしはお勧めできません。
両面を揚げる等の工夫をする事で
一度に使う量を減らして調理しましょう。
どうやって保管するの?
先ほども書いたように何もしなくても油は酸化していきます。
できるだけ酸化を防ぐためにはどうすればいいのか。
ポイントは「熱」「空気」「光」です。
できるだけ空気に触れないように密封し、
光の当たらない暗い場所に保管しましょう。
可能なら冷蔵庫で保管するのがお勧めです。
酸化した油を取り続けるとどうなるの?
結論から言うと体のあらゆる機能が低下します。
あなたの体はすべて細胞でできています。
細胞の膜は全て油でできているのですが
酸化した油は細胞膜を硬くしてしまいます。
肌はカサカサになり
血管は動脈硬化になり
脳の認知機能は低下していきます。
できるだけ新鮮な油を摂取する為に
油は使い捨てるようにしましょう。
もっと揚げもの向きの油はないの?
先ほどもお話しましたが天ぷらや揚げものに一番良くつかわれるのはサラダ油です。
ただ、その理由が油自体の味が薄く
素材の味が出しやすいという理由で、
サラダ油自体の性質は本来揚げものには
向いていません。
どんな油が揚げものに向いているのか。
それは、オメガの高い油を使う事です。
オメガって何?
っていう人もいると思いますが
そうそうキン肉マンに出てきた
この超人です。

って違う。
油の分子の結びつきの強さを表す指標で
数値が高いほど劣化しにくい油という事になります。
サラダ油はオメガ6脂肪酸で
やや熱に弱いものになります。
関東では天ぷら油としても使われる
ごま油もメガ6脂肪酸。

もっと劣化しにくい油はなんなのか。
その1つが「オリーブオイル」です。
どのくらい違うのか。
こんなに違います。

どうしてももったいないと思う人は
劣化しにくい油を使うのがお勧めです。
まとめ
今まで油を使いまわしていたというあなた。頑張って布でこしたりして奇麗にしても
劣化している事にはかわりません。
ゴミを取り除く事でそのゴミが原因で
酸化することは改善できますが、
根本的な解決になっていません。
「一回で捨てる」か
「オメガ9脂肪酸」を使うかして
新鮮な油を使って調理するようにしましょう。