調理師資格とは?
飲食店で実務経験が2年以上あれば受験できる調理師試験ですが、
食品衛生管理者になる時に必要だったりと
飲食店で働いていくには必須の資格です。
ここでは調理師試験の概要、合格率や
合格に向けてのポイントに
ついて解説します。
受験資格
受験資格については下記の通りです。
以下のような施設または業務に関わった経験がある事
・学校、病院、寮などの給食施設(継続して1日20食以上又は1日50食以上調理する施設)
・飲食店(旅館、簡易宿泊所を含む)
・惣菜製造業、魚介類販売業
調理師養成施設に通って取得しない場合は
この方法に限られます。
試験日程
毎年試験日程は都道府県によって異なります。私の住む大阪では今年の日程は下記の通りです。
平成30年 7 月16日(月・祝)
午後 1 時30分~午後 3 時30分
都道府県により日程が異なります。
受験する都道府県に関しては
自分が住んでいる場所働いている場所や
働いている場所等の条件はありません。
他の都道府県で違う日程で
実施されて入れば複数の都道府県で
受験することも可能です。
受験範囲
下記の6つの教科に分かれています。・食文化概論
・公衆衛生学(衛生法規含む)
・栄養学
・食品学
・食品衛生学(衛生法規含む)
・調理理論
平成28年以降は衛生法規がなくなり
6教科となりました。ただし衛生法規の内容は
公衆衛生学と食品衛生学に取り込まれており
勉強範囲が狭くなったわけではありません。
合格率
年度別、都道府県別のの合格率については下記の資料を確認してください。
平成28年度都道府県別調理師試験合格率
去年のデータでは
最高の合格率は栃木県の85.4%
最低は長崎の35.1%となんと50%以上の
開きがあります。
ただ同じ都道府県でも
年度や回数により異なる為
明らかに受かりやすい都道府県は
ありません。
合格率は平均で60%位となっています。
合格条件
問題はすべて四肢択一で、受験する都道府県で問題数は異なりますが、60問以上と決まっています。60問の都道府県が多いようです。
合格基準は以下の2つとなっています。
・原則として全科目の合計得点が満点の6割以上である者が合格
・1科目でも得点が当該科目の平均点を著しく下回る場合は不合格
となっています。
60問なら36点以上で合格という事ですが、
1科目でも平均点を著しく下回る場合は
不合格という部分を理解しておく必要があります。
平均点は試験後にしか分からないものですが、
1教科でも0点の教科があると合格は絶望的となります。
特に問題数の少ない
食文化概論(4問しかない)には
特に注意が必要です。
合格するための勉強法とは?
調理師試験の勉強法といっても色々な方法があります。私の周りで
合格した人を見ていると、自分に合った
勉強法を見つけて実践した人が、
合格していました。
これから紹介する方法の中から
自分に合った方法を見つけて
実践してみてください。
調理師読本を読む
調理師試験を受験しようとしている人なら必ず購入しているであろう教科書的な本です。

調理師試験の問題の解答はこの本に
全て書いてあります。これを熟読すれば
合格は間違いありません。
この本がものすごく面白いと
1冊読み切った人もいましたが、
自分には無理でした。
おそらく手元にあると思いますので
一度さらっと読んでみて読み切れそうなら
1冊読み切ってください。
それでけでかなりの知識が
身に着くはずです。
通信教育で勉強する
ユーキャン等の大手通信教育業者さんで通信教育教材が販売されています。
ユーキャンの調理師試験講座
自分は先輩から譲り受けたのですが、
栄養学位で萎えてきて完走できませんでした。
教材が膨大なページ数があり、価格も高いため
購入の際は覚悟が必要です。
古本屋等で前年の教材が買えれば
試してみてもいいかも知れませんね。
問題集を解く
複数の出版社から販売されています。今はマンガでわかるっていう
問題集もあるみたいですね。

最初は解きまくって、回答部分の
説明をしっかりと読んで理解し、
本格的な模擬対応に進めていくのが
お勧めです。
お勧めはこれだ!!
私のお勧めはズバリ「問題集を解く」です。
1冊ごとの値段はそれほど高くありませんし、
各都道府県の過去問題がネットで公開されています。
ゲーム感覚で知識を付けていく事で
無理なく対策する事ができます。
また回答の解説部分を
選択肢4つ分全てを理解することで
1問で4倍の効率で勉強することができます。
加えて、各都道府県によって
出題の傾向が違うのですが、
過去問を解いていく事で
自然とその傾向が理解できるので
おすすめです。
まとめ
統計をみる限り都道府県による問題の難易度の差は無いようです。
「4択やろ?何回も受けてたら、いつか受かるって」
等と言って20回以上受験していた先輩が居ましたが、
全く勉強せずに受験して受かるほど簡単ではありません。
自分なりの勉強法を見つけて半年くらい
前から始めて、毎日少しずつ取り組めば
必ず合格できる難易度です。
ここでは勉強する際の注意点をまとめておきます
1、問題数が少ない教科ほどしっかりと勉強する
2、普段身に付かない知識をしっかりと勉強する
1については1科目でも点数が余りにも悪い教科がある場合
足切りで不合格になる場合があります。問題数が少ない教科ほど
注意が必要です。
2については調理理論や食品学等は
「天ぷらの揚げ油の温度は?」等実践で自然と身についている
知識については問題数が多い場合でもすらすらと解けるはずです。
問題は実践では身に付かない教科の「食文化概論」
「公衆衛生学」「栄養学」等は暗記をしないといけない部分も
あります。知識の乏しい分野ほど重点的に時間を取って
勉強しましょう。
1、2を踏まえて一番注意が必要なのはずばり
「食文化概論」 です。4問しかなく日常ではなかなか
身に付かない知識のため難しい事が多いです。
試しに過去3年の食文化概論だけ解いてみましたが
3年とも1問しか正解できませんでした。
どの年もこれは絶対正解しているというものが
1問ありましたが、できれば2問位は正解できるよう
幅広く勉強して下さい。
全体の難易度を見れば、6割の点数を取るのは
難しくありません。きちんと勉強していれば50点は
余裕で取れるはずですので、問題数の少ない教科の
勉強時間に注意して、1回で合格してください。