熱中症対策

高温多湿な環境に、私たちの身体が
適応できないことで生じる
さまざまな症状の総称です。

日本では梅雨から初秋にかけて
高温多湿な環境になる為、
夏以外でも症状が発症する
可能性がありますので
5月~10月にかけての長い時期で
注意が必要です。

 

以下のような症状が出たら、
熱中症にかかっている危険性があります。

・めまいや顔のほてり
・筋肉痛や筋肉のけいれん
・体のだるさや吐き気

このような症状が出る原因の一つが
脱水症状です。

 

脱水症状は進行するまで、
自分で上手に水分補給ができないくらいの
重度の症状が発症するまで
これといった症状が出にくいのが
特徴です。

夏バテしてるから
疲れてるんだな。と勝手に納得してしまったり
といった、脱水症になりかけているのに、
本人や周囲がそれに気がつかないため、
有効な対策が取れていない状態を
「隠れ脱水」と呼びます。

 

隠れ脱水症状の初期症状とは

隠れ脱水の段階で初期症状を発見するとこが
できればすばやく初期対処をする事が可能になり
病状の進行を食い止める事ができます。

患者本人では分かりづらいので
周りの人が確認してあげるのがおすすめです。

 

1、手の温度を確認する

熱中症により血液の循環が悪くなると
体の水分が足りなくなり、手が冷たくなります。

手の甲を触ったり、握手したりして
手の温度を確認しましょう。

2、舌の状態を見る。

舌は脱水症状が現れやすい部分の一つです。
ざらざらしていたり、赤黒い色になっていないか
確認しましょう。

3、体がだるい

血液循環が悪くなりますので
細かい体調の異変が起こり始めます。

上記の症状が見られる場合は
隠れ熱中症の可能性があります。

すぐに脱水の対策を行いましょう。

 

脱水状態時の対策

まず「経口補水液」などで
水分補給をすることが必要です。

脱水という文字のせいで誤解されやすいのですが
ただ水分が不足しているという状態ではありません。
「体液が失われた状態」の為
体液に溶け込んでいる電解質も
失われている状態です。

水やお茶ではナトリウムイオンなどの電解質が
不足していますので、経口補水液での
水分補給がお勧めです。

所ジョージさんのCMでお馴染みの
この商品が一番有名でしょうか。

〔大塚製薬/OS1〕オーエスワン 経口補水液 500ml

 

もはや1つの商品カテゴリーとして多数の商品が販売されている
経口補水液ですが、実は中身のほとんどは

・水
・塩
・砂糖

といたってシンプルな為、家庭で作ることも可能です。

 


そこで今回は家庭で手軽に作れる
経口補水液のレシピを紹介します。

基本レシピ

水 1L
砂糖 40g
塩 3g

基本のレシピは実はこれだけです。
ただし、経口補水液で一番重要なのは
糖分とナトリウムのバランスがとても重要です。

必ず計量して、正確に計った上で
作成してください。

そのほかの注意点としては
下記の2点があります。

1、できるだけ早く飲みきる

市販のものと違い、手作りの経口補水液は
当然ながら無菌状態ではありませんので
雑菌が繁殖しやすくなります。雑菌の影響で
健康に悪影響をもたらす可能性も考えられます。

作成当日には飲みきるようにし、残るようであれば
もったいないと思わずに必ず全て処分してください。


 

2 下痢、嘔吐の症状がある場合には使用しない

発汗による水分・塩分補給には手作りでもいいのですが、
ウイルス性の食中毒等、下痢、嘔吐の症状がある場合には
脱水症状により不足したカリウムを合わせて補給することが
必要になります。

手作りの経口補水液ではカリウムを
補給することは難しいため、下痢、嘔吐の症状がある場合には
市販の経口補水液を利用するようにしてください。

飲みやすくするには?

上記の基本レシピにもあるとおり
塩、砂糖しか入っていないため、余り味が無く
そのままでは飲みにくい味になっています。

脱水症状の人はこの基本レシピでも
おいしいと感じるようですが、すこし
味をつける事で飲みやすくすることが可能です。

お勧めアレンジ

基本レシピに下記の食材を追加して作成しましょう。

・レモン果汁

果汁を追加することで非常に飲みやすくなります。
また、クエン酸やカリウムが摂取できるようになります。

・梅干し

食塩をしっかりと摂取できる最強食材の一つです。
塩分、カリウム、ナトリウムなど、熱中症対策に
必要な成分がたくさん入っているのが梅干しです。

アレンジすると味がしっかりと付くため
非常に飲みやすくなりますが、塩分と糖分の
バランスが変わるので入れ過ぎには注意です。

まとめ

・経口補水液を手作りする場合は必ず正確に計量して作成する
・果汁を入れると、味はおいしくなるが入れ過ぎには注意する
・衛生面を考え、作成当日に飲みきるようにする
・下痢・おう吐による脱水のときには市販の経口補水液を使用する。

手作りの経口補水液は緊急時の非常手段と考えてください。
上記のまとめを参考に、熱中症予防の段階で利用するのがお勧めです。

是非、一度作成して、試飲してみてください。

関連記事